砂糖 VS オメガ6 どっちが悪?ー前編

みなさんこんにちは^^

アトピーの娘のため「着るミトンKAERA」をつくった、みらいこ代表のmidoriです。

--------------------------------------------
連載記事タイトル一覧はこちら
--------------------------------------------


今日は、健康について考える時に、何かと取扱注意案件にあがってくる


「砂糖と油」について、


その中でも騒がれることの多い、


「精製された砂糖 VS オメガ6脂肪酸」 


はたして、


どっちの方が、私ちの身体にとって良くないの???
どっちにより気をつけた方が良いの???


ということをテーマに、前編と後編に分けて、


前編では、
油の何がどう私たちの身体に影響するのかを掘り下げながら、


後編では、
いよいよ 砂糖 VS オメガ6 ということで、危険度の高さを比べてみようと思います^^



ところで、
油について考える時に、皆さんはどのようなイメージを持っているでしょう?


もしかすると漠然と、


「油 = 身体に悪い・太る・避けたほうが良いもの」というような連想もあるかもしれません。


実際は、決してそんなことはなく、


むしろ私たちの身体に必要不可欠とされている「3大栄養素の一つ」で、


・身体のエネルギー源としての役割
・細胞膜やホルモンの材料になって身体の組織を正常に機能させる役割


という、大切な役割があって、
健康な身体を維持するために欠かせない働きをしてくれているものなんですね^^


ただし、
気をつけなければいけないことがあって、


それは、
油の種類と量なんです^^


油には、まず大きく2種類あって、


・常温で固体の飽和脂肪酸(牛や豚の油・バターなど)
・常温で液体の不飽和脂肪酸(魚の油・植物油など)


この2種類の内、
不飽和脂肪酸の方には、さらに分類があるんです^^


・オメガ3(魚油・アマニ油・シソ油など)
・オメガ6(胡麻油・ベニバナ油・マーガリン・コーン油など)
・オメガ9(オリーブオイル・米油・キャノーラ油/菜種油など)


なんだか聞いたことがあるかもしれません^^♪



このように、


油にはいろいろな種類があって、
どれもが常に良い働きをしてくれるというわけではなく、


中には、
必要なんだけれども、摂り過ぎることによって、
私たちの身体を不健康にしてしまう油もあるんです。。


それが、
オメガ6という油なんですね。


具体的には、


サラダ油
大豆油
コーン油
綿実油
ベニバナ油
ひまわり油


といった、
スーパーの陳列棚でよく目にする油に、多く含まれています。


その他には、
加工食品やファストフードにも、多く含まれていたりします^^


オメガ6という油は、けしからん!
と思ってしまったかもしれませんが、


実は、
必須脂肪酸と言って、私たちの身体にとって必要不可欠な油の一つなんですね^^


ただし、体内で作り出すことができない栄養素なので、
食品から取り入れる必要があるのですが、


その「量」が、カギになってくるのです。


適量の範囲であれば、
血液中のコレステロールや、中性脂肪を一時的に低下させて、
動脈硬化を予防してくれる効果が報告されている一方で、


過剰摂取すると、
炎症や血栓を起こして、逆に動脈硬化を進めてしまうリスクがあるので要注意なんですね^^;


さて、
そんなオメガ6のデメリットを調整してくれる油として登場するのが、


オメガ3なんです^^


オメガ3もオメガ6と同じく、
人間の体に必要不可欠な必須脂肪酸で、体内で合成することができない栄養素なのに加えて、


摂り過ぎになりやすいオメガ6とのバランスをとって、
身体のコンディションを落とさないようにするためには、
積極的に摂る必要がある重要な油なんですね^^


みなさんがよく耳にするDHAやEPAは、
オメガ3に分類される栄養素で、


サバやイワシといった青魚に多く含まれることで知られていたりします^^


オメガ3は、オメガ6に対して競合的に作用して、
炎症を抑える効果が期待されているのですが、


私たちの体内に入ったオメガ3とオメガ6は、
代謝の過程で同じ酵素を使うので、お互いに酵素の奪い合いになってしまい、


せっかくオメガ3を摂っても、オメガ6の摂取量が多いと、
その効果を十分に得ることができないという残念なことが起こってしまうんですね^^;


また、
オメガ3の代謝量が減ると、EPAやDHAへの変換力も落ちてきてしまいます。


この作用を最適にするためには、
オメガ3とオメガ6のバランスがとても大切で、


オメガ3:オメガ6=1:2 の比率で摂ることが理想とされているのですが、


現代人の食生活では、
平均的に、1:6~10 と、オメガ6を圧倒的に摂り過ぎている人が多いようです。。


人によっては、なんと基準値の25倍もオメガ6とっているというデータがあります^^;


気をつけなければいけないのは、
オメガ6を取り過ぎてしまうことで、


オメガ3とオメガ6のバランスが崩れてしまった時に、
私たちの身体にいろいろなマイナスの影響を及ぼすことがわかっているんですね。


私たちの体に存在する約60兆個もの細胞は、「細胞膜」によって守られていますが、
特に、この細胞膜にダメージを与えてしまうことが問題になってきます。


細胞膜は、細胞の周りを囲んでいる薄い保護シートのようなもので、
そのバリア機能によって特定物質の進入を防いでくれることで、
内部の環境が一定に保たれて、細胞が守られているんですね^^


そして、


この細胞膜の主な材料は、リン脂質というもので、
オメガ3やオメガ6が含まれています。


古来から日本人が摂ってきた食事は、
高オメガ3:低オメガ6 だったのですが、


現代では、オメガ3の割合が減って、オメガ6優位となることで、
炎症を起こしたり、免疫機能の異常を引き起こすことが分かっています。


さらに、


細胞膜を構成するリン脂質が足りなかったり、
質の悪い材料で膜が作り出されていたり、
いろいろなストレス(精神面・電磁波・食品添加物など)にさらされている


ということによって、


細胞膜がきちんと構成されなくなってしまったり、
細胞膜が酸化してしまうことで、その機能が衰えてきてしまい、


細胞の中にある、私たちが活動するためのエネルギー産生工場 = ミトコンドリア
などへ、酸素や栄養素などを運び込むことが出来なくなってしまうんですね。。


そうすると、
全身の代謝がうまく行われずに、体内調整機能が弱まってきてしまいます。


私たちの身体は細胞の集合体なので、
細胞の劣化によって、体内の調整機能が弱まると、


それが内臓機能の衰えや低下を招いて、
いろいろな不調や、症状が現れる原因につながってくるんですね。。


多くの現代人が口にする機会の多い、
オメガ6の過剰摂取が、


肥満
心臓病
自己免疫疾患
うつ
がん
認知症
多動症
アトピー性皮膚炎


などとも関連すると考えられるようになっていますから、


このようなことを避けるためには、細胞たちを元気にしておくこと、


それにはやはり、


細胞膜を構成するオメガ6:オメガ3の比率が、とても重要なんですね^^


ついつい不足しがちなオメガ3を増やしつつ、
オメガ6の過剰摂取をいかに避けるかが、大切になってくるということが分かります^^


そして、もう一つ大切なこととして、


私たちの脳の重量の60%を占めるのは脂だということをご存知でしょうか?


ということは、その脂の質が、


私たちの思考や感情を左右する大事な要素にもなってくる、ということでもあるんですね^^
良質な脂質を十分に摂取することによって、


細胞膜が安定化して、
私たちの身体で大事な働きをしてくれている細胞の一つ一つを、
しっかりと守ることができるんです^^


例えば、
魚からの油や、アマニ油や、エゴマ油といったオメガ3を多く含む食品を摂る時は、


その効果を最大限に引き出すために、


サラダ油や、大豆油、ゴマ油などのオメガ6をできるだけ控えることが理想的です^^


何事もバランスが大切なんですね^^



今回も、ここまでお読みいただきありがとうございました^^


みなさんの今日が、豊かで素敵な一日でありますように。
それではまた、次回のブログでお会いしましょう!