砂糖 VS オメガ6 どっちが悪?ー後編

みなさんこんにちは^^

アトピーの娘のため「着るミトンKAERA」をつくった、みらいこ代表のmidoriです。

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今日は、前回の続編として、


「精製された砂糖 VS オメガ6脂肪酸」


ぶっちゃけどっちに気をつけた方が良いのー?!ということを、
3ラウンドに渡って、それぞれの特徴を比較しながら考えてみたいと思います^^


第1ラウンド
ー 食べた後、私たちの身体の中で、それぞれどのような反応を起こすか ー


精製された砂糖 ー 老化を早める「糖化」問題
私たちが、飴やフルーツジュース、アイスクリームやクッキーといった身近なスイーツや、
ドレッシングなどの調味料にも添加されている精製された砂糖を多くとったとき、


私たちが活動するエネルギーとして使われたり、
予備として貯蔵されたりしますが、


必要な量を超えてダブついてしまった砂糖は、どうなるんでしょう?


余分な糖分は、タンパク質とくっついて、タンパク質を変性させたり劣化させて、
AGEs(エージス:蛋白糖化最終生成物)という老化物質を作り出してしまいます。


これが「糖化」と呼ばれるもので、


タンパク質が、身体の中で利用できなくなるレベルに劣化させてしまうんですね。。


タンパク質は、私たち身体を作る大切な材料ということはよく知られていますが、
それが、変質や劣化によって、私たちの身体の中で本来の役割を果たせなくなることで、
どんなことが起きるのでしょうか?

例えば、


私たちの身体の細胞をどんどん老化させてしまう「酸化」
を防げなくなるということがあります。


私たちの体内では日々、活性酸素というものが発生していて、
老化の一番大きな原因が、この活性酸素による細胞の酸化だと言われているんですね^^;


酸化というのは、簡単に言うと、身体の細胞のサビつきのことで、
活性酸素は、細胞を傷つけたり酸化させて、老化を加速させてしまうんです。。


でも!ですね、活性酸素はただの悪者ではなくて、


体内の病原菌やウイルスから身体を守ってくれる免疫機能としての側面もあるんです^^


時々優しい不良みたいな活性酸素^^?


プラスの働きをすることもある一方で、
過剰に発生することで、一転して体内の細胞を傷つけ始めて、
老化を早めてしまうような有害なものに変わってしまうんですね^^;


ところが、
そんな不穏な事態が発生してしまっても、


私たちの身体はとてもよく出来ていて、
酸化から身を守る防御システムも備わっているんです^^


その一つに抗酸化酵素というものがあります。
この抗酸化酵素の主成分は、タンパク質なんですね。


実は、ここで先ほどお伝えした、
摂り過ぎてしまった余分な糖分が引き起こす「糖化」が問題になってくるんです。
タンパク質が糖化によって変性・劣化することによって、
この抗酸化酵素の、抗酸化能力を発揮できない状態になってしまうんです。。


これによって、


体内に発生した過剰な活性酸素を防御する機能が下がってしまい、
たくさんの細胞が活性酸素の攻撃にさらされて、


細胞膜やDNA、ミトコンドリアなど、
私たちが健やかな身体を維持するうえで大切な部分に大きなダメージを与えて、
病気を発症させたり、細胞を老化させてしまう原因になってしまうんですね。。


これが、砂糖の取り過ぎによる糖化問題になります。


オメガ6または 精製された種子油 ー 組織への「毒素の蓄積」問題
現代では摂り過ぎがちなことによって、炎症を引き起こす要因となっているオメガ6、
これらの油は、私たちの身体の組織に蓄積する性質があって、


なんと、600日もの非常に長い間、組織に留まり続けるんですね^^;
つまり、その間に、身体の至る所で炎症の火種になってしまうということが言えます。。


第1ラウンドの結果

過剰な砂糖は、糖化を引き起こしたり、脂肪になってしまうという問題がありますが、
水溶性なので、組織に毒素として蓄積するという傾向はなく、運動することで余分な糖分は燃焼されます。

一方で、

オメガ6は組織に600日、1年半以上も蓄積されてしまうために、
その間、炎症を起こし続ける要因になり得ます。

身体の組織への蓄積といった一側面からの比較で、
さらに、身体から意図的に排出する方法があるかないかの点についてを考えると、

第1ラウンドは、オメガ6に悪の軍配が上がると言えそうです^^;

 


第2ラウンド
ー 栄養素の消耗や欠乏の面で考えると・・・ ー


精製された砂糖
精製された砂糖を摂取すればするほど、その砂糖を体内で分解するために、
よりたくさんのビタミンB1が必要になるので、ビタミンB1が大幅に枯渇してしまいます。


ビタミンB1が枯渇すると、
疲労感やイライラといった、ビタミンB1欠乏のいろいろな症状が現れることになりますが、


同時に、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ビタミンCといった、
大事なミネラルやビタミンも欠乏してきてしまいます。


実は、ビタミンCとブドウ糖の化学的な性質はとてもよく似ているため、
ビタミンCと同時にブドウ糖や砂糖を摂ると、どっちを吸収するかで競合してしまいす。


そして残念なことに、
体は糖分の方を取り込んで、ビタミンCの取り込みを避けようとしてしまうんです!


特に、一日を通して砂糖をたくさん摂取する人は、
ビタミンCの欠乏によって毛細血管がとても弱くなるために、
毛細血管が集中している歯茎から出血したり、全身にも出血が起こりやすくなってしまいます。


このように、精製された砂糖はビタミンを枯渇させて、
私たちの身体を弱くしたり、炎症を引き起こすことが分かっているんですね。。


ところで、
フルーツはどうなんでしょうか?


フルーツにも糖分が含まれていますが、
豊富なビタミン類も含まれているので、糖分で失われるものをある程度補ってくれるんですね^^


ですから、
フルーツと精製砂糖を比べた場合、精製砂糖の方がはるかに悪いということが分かります^^;

とはいえ、
フルーツに含まれる果糖も、摂り過ぎは肥満の元になりますのでご注意を^^;


オメガ6または 精製された種子油
特に、精製された種子油の取り過ぎは、
特定の栄養素、特に脂溶性の栄養素を欠乏させる可能性があると言われています。


また、乳酸菌の働きを妨げることも研究で明らかになっていて、
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31875968/


それが要因となって、免疫細胞が働きにくくなるため、
結果として、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー性炎症疾患や、
その他の炎症性疾患を引き起こすことが分かっています。


第2ラウンドの結果

それぞれ、身体の機能を正常に維持するために必要な栄養素の阻害をしたり、
腸内細菌の働きを妨げたりするということから、

第2ラウンドは引き分けと言えそうです。



第3ラウンド
ー それぞれのデメリットを打ち消すファイトケミカル(植物性化学物質)があるかどうか ー


ファイトケミカルは野菜や果物といった植物性食品に含まれていて、
いろいろな種類が、なんと数千種類もあるんですね^^


病気から私たちの体を守るのに役立つ抗酸化物質や、デトックス作用、
癌や動脈硬化を予防するといった優れた作用があると分かっています。



精製された砂糖
精製砂糖をとると失われるビタミン類や、糖化問題を考えたとき、
ファイトケミカルを取り入れることで症状に対抗したり、大幅に軽減させることはできます。
デメリットへの対策がある程度できるということですね^^


果物の場合は、なるべく皮まで含めて丸ごと食べた場合で言うと、
糖尿病やその合併症から身を守ってくれるあらゆるファイトケミカルが含まれているため、
精製砂糖よりは、はるかに優れていると言えます^^


ただし、フルーツジュースの場合は、
ビタミンや食物繊維がほとんど失われていて、ただの果糖の塊となっているため、
逆に糖尿病のリスクを高めてしまうことが分かっているので注意しましょう^^;


何かを加工や精製されていない丸ごとの状態で食べる場合に、
その丸ごとの中に、私たちの体を守ってくれる保護因子があるんですね^^


オメガ 6 または 精製された種子油
精製された種子油には、種子から高度に精製・加工された部分、
つまり、ファイトケミカルが取り除かれてしまった「油の部分だけ」が残っている状態で、


このような油からは、
動脈の内側に炎症を引き起こしてしまうLDL(悪玉)コレステロールの酸化から身を守ってくれる
ファイトケミカルを摂取できないために、動脈硬化の要因になることが分かっています。


さらに、
種子から油を抽出するために、ヘキサンと呼ばれる溶媒を使用する方法があります。


ヘキサンてガソリンの一種ですが何か^^?


抽出した油の中にヘキサンの一部が残っている可能性はないのでしょうか。。
それとも魔法のように消えてしまうのでしょうか^^?
なんだかモヤモヤしてしまいそうです。。


安価で大量に抽出できるヘキサン抽出をした上に、
酸化が進まないように高温処理し保存剤などを添加すると、
トランス脂肪酸などの有害物質の出来上がりです^^;


「植物性油脂」「食用精製加工油脂」などの表示は、
この製造法で作られた可能性が高いですので、選ぶ際のご参考までに^^


ちなみに、私たちの身体に優しい良い油は、
植物油では「コールドプレス=低温圧搾」といった加工度の低い方法で抽出された、
できれば国産のものがおすすめです^^


割高感はあるのですが、
後々の私たちの健康を考えると、とても安上がりなものだと思います^^


第3ラウンドの結果

精製された砂糖、精製された種子油、
双方ともにデメリットを補うファイトケミカルは残っていないものの、


精製された砂糖の方は、
少なくとも運動して燃焼させることができるということと、
ビタミン・ミネラルの欠乏症問題に対しても、外部から補うということも可能です。
(一番は、摂り過ぎを避けることがオススメです^^)


精製された種子油については、
組織に蓄積してしまい、600日という長きに渡って留まり続けて、
さまざまな炎症を起こす要因になることから、

第3ラウンドは、オメガ6に悪の軍配です^^;



3ラウンドを通して、
どうやら、オメガ6によりご注意を!という結果になりましたね^^


ドレッシングなどの調味料から、加工食品、ファストフード、スイーツまで、
身近なものに多用されているだけに、簡単に摂り過ぎになってしまうオメガ6油、
今日はちょっと怖いお話になってしまいましたが、


安心してください^^♪


前編でお伝えした、
オメガ3:オメガ6=1:2 の比率で摂ることを意識するだけで、


体に優しい油として活躍してくれます^^


やはり、結論としては前編同様、
何事もバランスが大切なんですね^^♪



今回も、ここまでお読みいただきありがとうございました^^


みなさんの今日が、豊かで素敵な一日でありますように。
それではまた、次回のブログでお会いしましょう!