地球上で一番体に悪い炭水化物!

みなさんこんにちは^^

アトピーの娘のため「着るミトンKAERA」をつくった、みらいこ代表のmidoriです。

--------------------------------------------
連載記事タイトル一覧はこちら
--------------------------------------------

これまでのブログで、
腸内環境とアトピーやアレルギー、精神的・肉体的コンディションは深く関係していて、
腸内環境を乱す大きな原因の一つに、悪玉菌の大好物のお砂糖があるというお話をしましたが、


今日のテーマは、
地球上で一番体に悪い炭水化物!


実は、
お砂糖の比ではない、極悪の糖があるんです^^;


その名も、


ハイフルクトースコーンシロップ(HFCS)


文字を分解するとこんな感じで、語意をちょっとイメージしやすいかもしれません。
ハイ(高い) フルクトース(果糖) コーン(とうもろこし) シロップ(液糖)


日本では、
「異性化糖」や「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」として原料表示されているものです。


パンやクッキー、ケーキ、アイスなどのスイーツから、
麺つゆ、ドレッシング、パスタソースといった調味料まで、


甘みを付けるために、
いろいろな身近な食品に入っていることはご存じでしょうか?


ところで、


「異性化糖」や「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」って、

なんとなく呼び名は似ているけれど、違いは何なの?って思いますよね^^

一緒に見てみましょう♪


「ぶどう糖」と「果糖」を主成分とする液状の糖を「異性化糖」といいます。


この異性化糖は、果糖の割合によって以下の3つに分類されます。
 
・ぶどう糖果糖液糖…果糖の割合がぶどう糖より少ないもの
・果糖ぶどう糖液糖…果糖の割合がぶどう糖より多いもの
・高果糖液糖…果糖の割合が90%以上のもの


そして、


・砂糖より甘い!
・砂糖より安く大量に作れる!
・腐りにくく保存性に優れている!


という、業界に都合の良い理由で、
砂糖の代わりとして年々右肩上がりに使用量が増えているんですね。


また、低温で甘味が強くなるという性質があるので、
ジュースや炭酸飲料といった清涼飲料水、ガムシロップなどにも含まれています。


この、果糖ブドウ糖液糖をはじめとする異性化糖、
なぜ砂糖にも増して体に悪いのでしょうか?


1. 非アルコール性脂肪肝の危険性

脂肪肝と聞くと、
なんだか中高年のオジサンに関係する症状のイメージがあるかもしれません(ごめんなさい!)


ですが、
私たちの大切な子どもたちにも、女性にも、脂肪肝は年々増えていて、
その原因の一つとして深く関係しているのが、


果糖ぶどう糖液糖 = ハイフルクトースコーンシロップ(HFCS)


であることが分かっています。


この液糖が、
なぜそれほどまでに私たちの体にとってダメージとなるのかをお伝えするにあたり、


先ずは、ブドウ糖と果糖について、
私たちの身体の中での利用における違いを見てみる必要があります^^


私たちが、糖質として、例えばお砂糖を摂った場合、

小腸に到着すると、ブドウ糖と果糖に分解されて血管に入り、肝臓に運ばれます。
肝臓で、果糖もブドウ糖にまで変換されると、血流に乗っていざ出発♪

脳や全身のあらゆる細胞内のミトコンドリアに届けられてから、
酸素と反応して、私たちが活動するエネルギーを作りだすために利用されます。


私たちの身体に適度の糖質が必要なのも、
酸素がなくては生きられないのも、


ミトコンドリアたちによって、私たちが生きるために必要なエネルギーが作りだされる上で
必要不可欠の材料だからなんですね^^


それでは、同じ糖質でも、
果糖ブドウ糖液糖を摂った場合はどうなんでしょう?


小腸で分解できる果糖の量には限界があるので、
一度に大量の、しかも吸収の速い「化学的に合成されたフルクトース(果糖)」が届くと、
キャパオーバーで小腸では分解できずに、直接肝臓に届けられてしまいます。


肝臓は、少量のフルクトース(果糖)であればブドウ糖に変換できるのですが、
小腸での代謝キャパを超える程の量が、どーっとなだれ込んできた場合には、


「ブドウ糖に変換するという仕事に優先して」
すみやかに中性脂肪を合成するモードに切り替わってしまいます。。


中性脂肪は、メインのブドウ糖エネルギーが足りなくなった時にヘルプで出動できるように
血液中や肝臓、脂肪組織にキープされているサブエネルギー的存在なのですが、


日常生活でエネルギーとして使いきれない程の中性脂肪がダブついてくることが大問題で、


肝臓をはじめとした体内の各所に脂肪としてせっせと蓄積され始め、


これが繰り返されると、
非アルコール性脂肪肝や健康上のいろいろな問題につながるということなんですね。。


肝臓は、私たちが健康的に生きるために、


全身の解毒
脂肪の分解燃焼
ホルモンの合成に不可欠なコレステロールの生成


といった、とても大事な仕事をこなしてくれている臓器ですが、


「化学的に合成されたフルクトース(果糖)」= 果糖ブドウ糖液糖
を日常的に摂り続けていると、


肝臓にダメージを与えて、
肝臓本来の重要な働きが難しくなってきてしまうことが分かります。


ここで、

じゃあ果物はどうなの??
という疑問がわいてきたかもしれません^^


確かに果物にはフルクトース(果糖)が含まれているのですが、ほとんどが10%未満程度で、
「化学的に合成されたフルクトース(果糖)」とは違い、食物繊維も豊富に含まれているため、


分解吸収が緩やかに進むので、肝臓に大量のフルクトース(果糖)が押し寄せることなく、
脂肪合成モードが発動しにくいんですね^^


そして、
果物に含まれる食物繊維は、腸内細菌の善玉菌の大好物でしたよね^^
私たちの身体の機能を支える大切なビタミンやミネラルも果物から摂ることができます♪


とはいえ、
果糖ですから、食べ過ぎには注意しましょう^^



2. 体重増加・肥満

砂糖は、小腸でブドウ糖と果糖に分解されて、
ブドウ糖が血管に入ると血糖値が上がります。


そうすると、脳にある満腹中枢が刺激されることで食欲にブレーキがかって、
それ以上食べるのを止めるというメカニズムが働くのですが、


フルクトース(果糖)の場合は、
血糖値をあまり上昇させないという性質があるので、


フルクトース(果糖)の割合が高い、しかも、
化学的に合成して作られた果糖ブドウ糖液糖を摂った場合、
血糖値が上がりにくく、満腹中枢が刺激されないので、
食欲が抑えられずに、ついつい食べ過ぎてしまうんですね^^;


そして、
フルクトース(果糖)は、すみやかに中性脂肪として体に蓄積されてしまうので、
太りやすく、いろいろな健康問題につながる悪循環感となってしまいます。。



3. 身体の中で慢性炎症を起こしやすくする

フルクトース(果糖)を多く含む食品によって、
免疫系が炎症を起こす可能性があることが分かってきています。


この慢性的な炎症は、
日々、私たちのエネルギー作り出してくれている細胞の働きを低下させたり、
細胞のデトックスや、正常な細胞の働きを阻害してしまいまうんですね。。


細胞の新陳代謝がうまく行かなくなることで、DNAやRNAにストレスがかかり、
遺伝子異常の発現が起こりやすくなることも分かっていて、
これは、身体の老化が進みやすくなるということでもあるんですね。。避けたい。。^^;


体内に炎症があると、


頭がぼんやりして集中しにくい
慢性的な痛みや関節痛がある
お腹の張り
片頭痛
むくみ


といった症状としても現れてきますが、


果糖ブドウ糖液糖の日常的な摂取が、炎症症状を悪化させることが分かっています。


それにしても、


私たちの健康に一ミリも貢献してくれないどころか、
いろいろな弊害をもたらしてくれる果糖ブドウ糖液糖、

スーパーに行くと、
面白いほどにいろいろな食品に含まれていることが分かります^^;


お菓子やパン、ソース類などの分かりやすく甘いものだけでなく、
ベーコンやソーセージにまで使われているので、あなどれないですよね。。


さらに、ヨーグルトや、グラノーラ、無添加〇〇、オーガニック加〇〇など、
一見すると健康的なイメージを謳っている食品にも、パッケージの裏の成分表を見ると、
しっかりと果糖ブドウ糖液糖が入っていて、台無しになっている光景もよく見かけます^^;
(ここでは割愛するその他の問題もありますが。。)


そして、何より怖いのは、
未来を担う子どもたちが普段食べているいろいろなおやつに、
容赦無く使われているということに尽きます。


ですが、


私たち自身や、子どもたち、大切な人の健康を守るために、


食品会社が果糖ブドウ糖液糖を使わないようになったり、
政府が使用規制をしたりすることは、


大人の事情で、残念ながら期待できません^^;


私たち自身が、
商品パッケージの裏面の成分を見て判断・選択するということが一番の解決策になります^^


日常の楽しみであったり、
コミュニケーションのお供だったり、
お菓子がある幸せを否定するのではなく、


どのような糖分が使われているのかを気にかけてみることで、
心にも体にも優しい食べ方ができるんですね♪
食品パッケージ裏の成分表示は、含有量の多い順に記載されています。
お買い物の際に、くるっとひっくり返して裏面を見る癖がついてくると◎♪


わたしたちが普段食べているものに
果糖ブドウ糖液糖が添加されていないかを気をつけてみることで、
脂肪肝や肥満、慢性炎症の原因の大きな一つを避けることができます^^



今回も長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました^^


みなさんの今日が、豊かで素敵な一日でありますように。
それではまた、次回のブログでお会いしましょう!